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院長ブログ
ゾレア注射薬で難治性蕁麻疹の新たな治療を始めました
内服薬で改善しにくい蕁麻疹に対し、藤田皮膚科医院では新たにゾレア注射薬の処方を開始いたしました。
月に1回の皮下注射で持続的な効果を期待できる治療法です。
ゾレアとは?

ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、特に内服薬では改善しにくい蕁麻疹に用いられる抗アレルギー作用のある注射薬です。
IgEというアレルギーを引き起こすたんぱく質の働きを抑え、症状を軽減します。
月1回の注射で持続的な効果が期待でき、患者の皆様の負担を軽減します。
ゾレアの特徴
従来の抗ヒスタミン薬やステロイド薬とは異なり、既に起こっている症状を即座に和らげる薬ではありませんが、内服薬では改善が難しい特発性の慢性蕁麻疹に対して有効です。
ゾレアの効能効果
ゾレアは、特発性の慢性蕁麻疹に適応があり、抗ヒスタミン薬との併用で治療効果が見込まれます。
当院では、既存治療で効果が得られない12歳以上の患者に対してゾレアの処方を行っています。
ゾレアの費用
3割負担の患者で1回12,000円となります。
医療費負担軽減制度(高額療養費制度)を利用することもできますので、詳しくは診察時にご相談ください。
治療の流れ
- 診察:まずは、蕁麻疹の症状や治療経過について医師が診察を行い、ゾレアの適応を確認します。
- ゾレア注射:適応が確認されれば、月に1回の皮下注射を実施します。注射後、特に問題がなければ即日帰宅可能です。
ゾレアの使用上の注意点
ゾレアを使用する際、次の点に注意が必要です。
- アレルギー歴:ゾレア成分に対するアレルギー歴がある場合は使用できません。
- 妊娠中・授乳中の使用:妊娠中や授乳中の方は、治療の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り使用します。
まとめ
ゾレア注射は、これまでの治療で改善が見られなかった難治性蕁麻疹の新たな選択肢です。
より詳しい情報や治療のご相談は、藤田皮膚科医院までお気軽にお問い合わせください。