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アトピー性皮膚炎院長ブログ

アトピー性皮膚炎の全身療法 ~3.シクロスポリン内服について~

子供たちは楽しい春休みに入りました。

みんなでお花見に行くのも楽しみですね。

春休みになると、僕が小学校の頃はよく山へ行って、

スーパーの袋いっぱいつくしを採ってきていました。

つくし採り、今の子供たちはあまりしないのでしょうか。

近くの土手までみんなで散歩がてら行ってみるのもいいですよ。

さて、過去二回にわたって、アトピー性皮膚炎の全身療法について

簡単に紹介させていただきました。

まだお読みになっておられない方は、下記の記事をお読みください。

アトピー性皮膚炎の定義

アトピー性皮膚炎は、

と定義されています。

つまり、

ということです。

せっかく良くなったのに、また悪くなると、すっかり滅入ってしまって、

「やっぱり治らないんだ」

それを何度か繰り返しているうちに、コントロールが良くなってくれば、

「悪くなってもこのくらい」という波の振れ幅が

徐々に小さくなってきていることが実感できるはずです。

中途半端にしか治っていないのに、ずいぶん良くなったと思って

治療を中断してしまうと、ほどなく元の状態に戻ってしまいます。

昔はこの現象を、「リバウンド」と呼ぶ人たちもいました。

一度湿疹をオールクリアにしてしまうことが大切

薬をぬらなくても楽な状態を保つためには、

中途半端な状態を継続するのではなく、

一度湿疹を「オールクリア」にしてしまうことが大切です。

しっかり治ってしまえば、

角質のバリアが完成するので、

絶えず薬を塗り続けなくとも、

簡単にぶり返したりしなくなります。

そればかりか、皮膚からの抗原の侵入をストップすることで、

徐々にIgEと言われる抗体が減ってゆくために

アレルギー反応自体が起こりにくくなります。

体自身が正常な状態を「思い出して」くる

治った状態を、しっかり治療をして

先取りすることによって、

体自身が正常な状態を「思い出して」くるのです。

2008年より、難治のアトピー性皮膚炎の患者さんに、

シクロスポリン(以下CyAと略します)

を使って治療することができるようになりました。

CyA内服治療の最大の利点は、

そのかゆみをほとんど感じないくらいに

取り去ることもあります。

シクロスポリンはゴリゴリと盛り上がるような発疹(苔癬化病変)に著効

関連記事:ナローバンドでアトピーが悪化?シクロスポリン内服にて改善の症例

もともとは腎臓移植などの際に用いられる免疫抑制剤ですが

アトピー性皮膚炎の治療に用いるときには

その3~5分の1の量で十分に効果を発揮します。

その量では、ふだんより感染しやすくなるといった

免疫抑制剤に一般的な副作用のほかは、

あまり副作用はありません。

(もちろん、皮膚科専門医が注意深く経過を観察する必要があります)

(アトピー性皮膚炎がすでに皮膚のバリアが壊れている状態ですから、

早く皮膚炎を治すことが感染のリスクを減らす大事な戦略となります)。

では、そんな効果の高い薬を、

なんでアトピーの患者さん皆さんに処方しないのでしょう?

シクロスポリンがアトピーの患者さん皆さんに処方されないのはなぜ?

それは、比較的高価な薬だということも主な理由の一つとなるでしょう。

ジェネリック薬品を使っても、体重50kgの方で、

月額だいたい5-6,000位です。

それを2-3ヶ月継続して、休薬期間に入ります。

すっかり良くなる人もありますが、

少しぶり返してくるようなら、2クール目に入ります。

何回か繰り返すうちに、徐々に悪化しにくくなってきます。

・・・高いですね。

でも、スマホ代に比べると、同じか安いくらい。

広範囲に皮疹がある状態は、インターネットをできないことよりも、

ある意味危険な状態です。決してないがしろにしてはなりません。

3つの治療法を簡単にまとめてみました。

3つの治療法を簡単に比較しました

通院の利便性 コスト 安全性 治療効果
ナローバンドUVB
ホルモン内服療法
CyA内服療法

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